9月26日(水曜日)の昨日は小澤征爾の指揮によるオペラ「フィガロの結婚」が
エスプラネード(コンサートホール)にて演じられた。

オペラはほとんど見ない私も今回は足を運ぶ。
入り口でパンフレットをもらう。
シンガポール暦が長くなった私は聞く「Free?」

観客を見てみるとお知り合いの顔もちらほら。Pご夫妻さすがだ。普段着でどこでも行く姿勢を昨晩も貫かれている。まるで近所のホーカーに昼飯を食べに行くような格好だ。
異動人事が出ている大使は一列目にいるようだ(註:何故かちょくちょく一人で歩いているのを見かけるがお知り合いではございません。しかし、次はどのような人が来るのだろうか?エジプトに異動したヒゲの大使のインパクトがいまだ強く印象に残っている。余談だが、昔働いていた会社の上司が次官、駐米大使などを歴任した大物外務官僚と交友関係にあった。年配の元大使に「東大中退なんですね」と言ったところ、「エリートは中退して外務省にはいるのよ」といなされたそうだ)。

小澤征爾の指揮はまるで踊るがごとく、そう例えるならば東京の地下鉄で見る酔っ払いのオヤジだ。そう、若きジャッキー・チェンの酔拳を思い出す。歌うオペラ歌手の顔前にせり出しては小刻みに震わせる指先、それに合わせるがごとく音を出すオーケストラ。
絵:さとかず画伯(この写真は盗らないでね!)しかし、あの髪型が気になる。散髪代はいくらくらい払っているだろうか?
幕間に女性トイレは長い列だ。
知り合いの数人と会話を交わすうちにインターバルが終了。
再度音楽が始まる。
演奏が終了すると鳴り止まぬ拍手と歓声(まぁ、私の隣の中華系おばちゃんが「ブラボ〜!」と叫んでいたのだが)の中、数度のカーテンコール(カーテンなんかなかったけれど)で「フィガロの結婚」は終了したのであった。
帰道でフラフラと小澤指揮の真似事をやっていたら、家人から他の人の邪魔になるから止めなさいよと、叱られてしまった。すみません、通行人の邪魔をしたのは私です。